子どもがサッカーでつまづいた時に、保護者にできるたった1つのこと

本日は雨のためジュニア(小学生)の練習が中止になりました。
朝から結構降り続いています。

福岡市の南区では、U-10の南区リーグが始まり、先日、ファーストチームとセカンドチームのメンバー選考について書きました。本日の練習で選手に伝える予定でしたが、雨で練習が中止になったためセカンドでプレーする選手には電話で伝えました。

競争の中で最も重要なことは「小さな挫折」

レアッシでは、おそらく他のクラブにはあまりないくらい競争があります。僕らは『サッカー選手として成長するには競争は不可欠』だと考えているので、その仕組みがクラブ内でも適用されています。
ただ、いつも言うように『競争に勝つ』ことだけが目的ではありません。ファーストでもセカンドでも常に次のステップを目指すこと、ライバルでありながら切磋琢磨できる仲間であることはとても重要です。

そしてこの『競争原理』をクラブ内に持ち込むことの重要性の最大の理由としては『挫折する』ことだと思います。

『競争』がある中では、常に『挫折』することがあります。ファーストでもセカンドでも、どのポジションにいても「小さな挫折」が繰り返されます。

「小さな挫折」は『大きな壁を乗り越えるため』に必要

サッカーを続けていると、もしくは大人になって社会人になると、どうしようもないと思えるほどの『大きな壁にぶつかる』ことがあります。
この時に「小さな挫折を繰り返し、壁を乗り越える経験」がないと、その壁にぶつかって乗り越えられずにそれで終わりです。

実際、サッカーの指導を20数年してきて「壁を乗り越えられない選手」をたくさん見てきました。
大きな壁にぶつかる瞬間はいつか来ます。
もしかしたら、他の人から見れば「小さな壁」でもその人にとっては「大きな壁」に見えているかもしません。「壁が大きいか小さいか」は、壁にぶつかった本人のそれまでの経験によります。

小さな挫折の繰り返しは、いずれ訪れる『大きな壁』にぶつかったときの準備なのです。

サッカーをやっていてあまり小さくない壁を乗り越えられない選手の多くは「挫折経験を繰り返していない」か、後述するように「保護者の介入が過ぎる」場合が多いです。

壁にぶつかった時の対処法

壁を乗り越える方法はいくつかあります。
例えば、
「上からロープを差し出して引き上げること。」
「もしくは第3者が壁を壊してあげること。」
「または、壁を超えずに別の道に進むこと。」

いずれも壁を回避できます。

しかし、それを繰り返しているとやがて本人は、壁にぶつかった時に自分の足でそれを乗り越えることができません。もしくはその壁から逃げてしまいます。

そこではやはり『自分の足で立ち=自立、自分の力で乗り越える』ことが重要です。

保護者にできることはたった1つ

もし、子どもが「壁にぶつかった時」に保護者の方にできることはたった1つかと思います。

それは子どもを『見守ること』です。

これは自分が指導者の勉強をしてきて「なるほどな」と思える考えであり自分も実践していることです。
「無関心」ではダメだし、「過干渉」「過保護」も子どもの成長には繋がりません。
知らないふりをして、子どもに任せるふりをして、変な方向に行かないように「見守る」だけです。
子どもをおんぶして壁を登っても、大人の力で壁を壊しても、子どもの成長には繋がりません。

勿論、子どもでは到底解決できないような問題であれば大人が介入することも時には必要ですが、上手く行っていない多くのケースが、壁の高さに対して「あまりにも過剰に大人が反応」した場合です。

小さな挫折を繰り返して壁を乗り越えた選手はたくましい

小学生や中学生時代のスポーツを通じての挫折や壁は後々大きな財産になります。
いつかは社会に出て『自分の足で立つ』しかありません。
サッカー選手を目指す、99.99パーセントの選手がプロ選手になれないという現状の中、それでも夢を追いかけて努力する選手が「サッカーをやる意味」は、スポーツが人間を育てるという本質的な部分があるかもしれません。

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この記事を書いた人

レアッシ福岡フットボールクラブ

福岡県福岡市南区で活動しているU12、U15サッカークラブチームです。
幼児~小学生のサッカースクールも行っています。

世界トップレベルのスペインバルセロナでコーチングライセンスを取得し現地で監督を務めたコーチ陣が指導します。
選手一人一人の個性や能力に合った指導を行うため、日々の練習に映像分析を取り入れ分析とフィードバックを徹底的に繰り返しています。

レアッシ福岡FCのコーチ陣は常に全力で選手のことを考えます。