U-11・1st 中津江遠征3日目の最終日を全勝で終了しました。

2泊3日の大分県中津江遠征、3日目も無事に終了しました。
天然芝の素晴らしいピッチで11試合、試合数は多いですが時間が短く、また前半と後半を総入替できたので一人当たりの時間は適した量で遠征をこなすことができました。

今回の遠征では、今までやってきたことと少しの新たなコンセプトをどれくらいこなすことができるかといったことがテーマでしたが、暑いなか選手はとても頑張ってくれました。

2日目以降はTRMと勝敗をかけた小さなリーグ戦方式というオーガナイズでありましたが、最終日のリーグ戦で全勝できたのは良かったと思います。少しづつ粘り強さが出てくるとともに、チーム内の競争力が高まってきました。

◇最終日の試合結果

①TRM vs ブレイズ熊本1st 3-2勝
(得点:前半:8’ゴウ、後半:2’レン、6’クンペイ、11’失点、14’失点)
「ブレイズはこの年代でもしっかりと『サッカー』をしてきます。選手の判断が良く、いつドリブルしていつパスで繋ぐのか。攻撃の局面での『前進』(Progresion)がとても上手く攻撃のコンセプトがしっかりとしており、守備で対応するのはとても難しかったですが、レアッシの選手たちもプレッシングの考え方を少しづつ実践できるようになってきたのでなんとかボールを奪うことができました。どこの場面(ゾーン)で剥がされたらまずいのか、どこでボールを奪うのか。このように『しっかりとサッカーをするチーム』との対戦はとても選手のインテリジェンスが上がります。テクニックではなく、選手の頭の中が鍛えられるとても素晴らしいゲームとなりました。しかし、相手の強烈な攻撃に対応できない部分もあり、今後の課題が多く残りました。試合時間の長さや状況によっては違う結果になっていたと思います。」

②TRM vs エスペランサ熊本 4-1勝
「相手のドリブルにとても苦労しました。苦しみながらもなんとか得点を上げることができて良かったです。」

③順位リーグ  vs ビースター 2-1勝
「初日のTRMで0-1で敗戦した相手です。こちらがプレッシングをかけれる時は良いのですが、ロングボールに対して前半は苦戦しました。ドリブルかパス一辺倒なら試合の中で選手は対応しやすいですが、ショートパスかドリブルかロングボールかがわからないとなかなか守備のリズムを掴めません。サッカーではいろんな現象が起きるので臨機応変に対応することが求められる試合でした。後半はロングボールにもある程度対応できたので良かったと思います。苦しみながらもなんとか勝つことができました。」

③順位リーグ vs 太陽久留米 1-0勝
「相手の粘り強い守備、鋭い攻撃にかなり苦戦しました。ハルクのロングシュートが見事に決まりかろうじて勝つことができました。あの場面で思い切ってシュートを打つ、という決断をしたことが素晴らしかったと思います。最終日でお互いあまり走れないなか接戦となりましたが、相手の強い気持ちに押される場面も多く、次に試合をしたらどうなるかは分からない、といった内容でした。」

今回の遠征では、多くのことを得ることができました。選手が意識しないとできない部分、無意識でできること、トレーニングしてきたことがどれくらい「習慣化」されているか。
ピッチの上で「目に見える現象」ではなく、「何を考えているか」という「目に見えない現象」を捉えること、ボールとは遠いサイドの選手が何を考えているかといった「選手の頭の中を評価する」ということはとても難しいことですが、それこそが「選手が意図を持ってプレーしているかを評価する」ということにつながります。
今回の遠征で、選手たちから戦術ボードを使って多くの質問が出たことは、選手がテクニックだけでない『複雑なスポーツとしてのサッカー』の原理原則を理解し始めたのかもしれません。
そういう意味では収穫の多い遠征となりました。

また、いつも遠方でも暑い中でも、クラブのコンセプトを理解して応援してくださる保護者のみなさん、暑い中応援ありがとうございました!保護者の方の応援は、きっと選手たちの力になっていると思います。

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この記事を書いた人

□スペインサッカー指導者ライセンス レベル1
□選手歴 筑陽学園サッカー部卒
□指導歴
2007-現在 レアッシ福岡FCジュニア,ジュニアユーススタッフ
2009-12 FCバルセロナ オフィシャルスクール福岡校コーチ
2015-2016 スペインバルセロナ在住
2015-16 UE CORNELLA Juvenil B 研修(バルセロナ)

サッカーコーチが学べる情報サイト『ジュニアサッカー大学』を運営