昔ながらの監督に対するリスペクト 〜それを超えるのは容易ではない〜

先日、とある公式戦の時に、昔からいる「監督」さんの姿勢に「情熱と育成に対する姿勢」を感じました。
反対に全くリスペクトできない監督もいますが(笑)

僕が指導者になったのは18歳。今から20数年前ですが、当時はクラブチームは少なく、ジュニア年代ではいわゆる『少年団』が全盛の時代でした。そこにいたのは個性豊かな監督たち。若い僕は「反発心」しかなく、とにかくそこを超えたいという思いだけでした。

簡単に超えるのは難しい 〜勝利してきた監督たち〜

時代が進み、情報が溢れる中で、『そうした考えは古い』『新しいことをやらなければ』という思いは理解できますが、一時代を築いてきた人を超えるのは簡単ではありません。

福岡でいうと過去に良い選手を輩出し、良い結果を残してきたチームはたくさんあります。そしてその結果を出してきたのは各チームの代表を務める方々です。

少し前に、とある監督さんと話す機会がありました。昔から知っている方だったのですが地域も近いためライバルのような存在。言われたのは、
『お前らよくやっているよな。昔はこうだったが…時代に合わせてお前らは…よくやっている…』

試合中に参考のためビデオを撮っていると…
『また試合の分析するんやろ !?笑』『うちの選手の出演料もらわんとな笑』

半分冗談で半分本気の話し。(出演料ではない。)

この監督が今も良い選手を輩出し、『情熱』を持って指導している現状。

『僕は本当の意味でこの人を超えることができるのか』…

結果を出すことが監督の仕事

育成年代では『結果』とは勝利だけでなく良い選手の輩出も重要です。
今の時代、クラブチームに人が集まる傾向にありますが、少ない人数でも良い『結果』を出している監督はたくさんいます。
改めて思うのは、結果を出してきたチームの監督は『なんらかの術』を持っています。そのような方々に学ぶことはとても多いのではないでしょうか。

バルセロナで見た日本人の年配の監督

僕がスペインに留学中、とある日本の高校サッカーでは有名な監督の姿をグランドで見ました。
その監督は結構年配ですが、高校サッカー界の時代を作った監督で、今もその地域では結果を出しています。
その監督のサッカーとスペイン、全く異なるサッカーですが、その年になってもまだ「学んで上を目指す』という姿勢に驚きました。

二番煎じでは、絶対にこのような方を超えることはできないと思います。

一時代を作った方々を超えるような情熱、そしてそれ以上の向上心と努力がないと僕らの世代はそれを超えることはできないと思います。

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この記事を書いた人

□スペインサッカー指導者ライセンス レベル1
□選手歴 筑陽学園サッカー部卒
□指導歴
2007-現在 レアッシ福岡FCジュニア,ジュニアユーススタッフ
2009-12 FCバルセロナ オフィシャルスクール福岡校コーチ
2015-2016 スペインバルセロナ在住
2015-16 UE CORNELLA Juvenil B 研修(バルセロナ)

サッカーコーチが学べる情報サイト『ジュニアサッカー大学』を運営