2019 バルセロナ遠征 総括 〜ジュニア〜

3/24〜4/2でバルセロナ遠征に行ってきました。
今回の遠征は現地街クラブとプロクラブのコーチによるクリニック、街クラブ・プロクラブのカンテラとのTRM、そしてスペイン人に混じって練習参加という内容でした。

1.クリニック

クリニックはC.E.エウロパという街クラブのコーチにトレーニングをやってもらいました。
選手たちは普段なかなかスペイン人に指導してもらう機会はないのでとても貴重な体験になったと思います。もちろん通訳を介してではありましたがそれでもしっかり選手は耳を傾けて話を聞いていました。
また、プロクラブのエスパニョーラのクリニックでは普段カンテラの選手たちが練習しているグラウンドでトレーニングを行いました。1時間という短い時間ではありましたが存分に堪能したのではないでしょうか。大切なことは向こうで経験したことをこっちで体現することです。行っただけになるのではなくこっちに残っていた選手にプレーを通して伝えられるかが大切です。

2.街クラブとのTRM

今年は日程の都合上、MICという大会には出場せずに街クラブとのTRMを3試合行いました。街クラブだからといってレベルが低いのかというと決してそんなことはありません。3試合で3敗。
僕自身もそうですが選手個人個人も世界との差を感じたのではないでしょうか。日本で通用していることがスペインのプロクラブではない街クラブ相手でも通用しなかったことがあったと思います。もちろん通用したこともあったと思います。技術的なこともそうですし目には見えない判断の選択の部分もそうです。しっかり自分自身でこの遠征を振り返れるように選手たちにはサッカーノートを書いてもらいました。何かあったときに振り返れるように、そして書いただけで終わらないようにしましょう!

3.プロクラブ・ジローナとのカンテラとTRM

バルセロナ市内からバスで約1時間。リーガエスパニョーラでトップチームがプレーするジローナのカンテラとTRMをしました。ここでは他の街クラブとはまた1段階レベルが違いました。選ばれた選手しか入ることが出来ないクラブの選手たちにはやはり選ばれた【自覚】と【覚悟】を持ってプレーしているように思えました。来シーズン彼らが今年のようにジローナでプレーできる保証はありません。彼らは毎日が勝負でほかの選手たちとの競争なのです。もちろんレアッシにも1st・2ndの選考であったりレギュラー争いをする環境はありますが彼らはそういった競争を何度も何度も超えてきている選手たちです。そういった選手たちと実際に試合をして肌で感じることはなかなか出来る事ではありませんしプロになるためには最低限あのレベルがないと難しいことを肌で感じることが出来たのではないでしょうか。

4.現地街クラブの選手たちに混ざっての練習参加

通訳なしで練習に2人、もしくは3人組に分かれてそれぞれが違うチームの練習に参加しました。
コーチが話す言葉はもちろんスペイン語。選手たちは言っていることが分からないながらもジェスチャーやボードを使ってコミュニケーションを取ろうとしていました。練習後に選手たちに「どうだった?」と聞くと全員が全員「楽しかった!」と言っていました。小学生のうちにこうやって別文化に触れることはとても大切なことだと思います。また【敵】として試合を戦う時には感じなかったことを【仲間】として練習することで気付いたことがあったのではないでしょうか。今後の人生できっと役立つ経験だったに違いありません。

この遠征後に選手たちに表れた変化

1つ目は選手たちが人間的に大人になりました。この遠征後に練習や試合を見ていると目を疑うほど練習の取り組み方・普段の態度が変わった選手がいました。たったの10日間でしたが慣れない海外での生活は選手たちを1段階成長させてくれたと思います。そういう選手を見るだけでこの遠征に行った意味があったと思えます。
2つ目は積極的に物事に挑戦しようとする選手がいたこと・ある選手は街クラブに混じって練習参加した際に自分が何も理解できなかったこと。思ったことを伝えられなかったことが嫌で「スペイン語を勉強したい!」と話しているという情報が僕の耳に届いています。もちろんレアッシにはスペイン語を話せるスタッフが4人いますしそういう選手に対ししっかりサポートしていきたいなと思っています!こうやって色んなことを経験して悔しい思いをした分だけ後々の人生に役立っていきます。

今回参加してくれた選手が少しでも今回の遠征が今後の人生の糧になってくれることを願っています!

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