vs 小笹 戦術的な負荷をかけて練習試合 U-12(小学6年生)ファーストチーム

本日、福岡県那珂川町にある安徳近隣公園グランドにてU-12(小学)ファーストチームのトレーニングマッチを行いました。

戦術的負荷を高めるとは!?『PAD+E』という仕組み

今回のテーマは「戦術的負荷」。
そのためにゴールキーパー以外の全選手は普段とは違うポジションでプレーしました。
では「戦術的負荷をかける」とはどういうことか?

サッカー選手がプレーをする際の一連の流れは下記のように『PAD+E』というように定義できます。例えばある選手がパスを出した時、この「PAD+E」の流れによって現象が起きます。
これらはスペイン語の頭文字をとったもので、
P=認知、A=分析、D=決定、E=実行
となります。
選手は状況を認識して、それを分析し、何を行うかを決定して、実際に身体を動かして実行するという流れです。

この認知は視覚を使って「見る」ことから始まります。そして次に来る「分析」の部分はその選手の今までの「戦術的記憶(戦術メモリー)」とよばれるものに大きく関係しています。
つまりどれくらいの戦術的な経験をしてきたか。
過去の記憶との関係からどのようにプレーするかという次に来る「決定」を行います。そして最後に、僕らが目に見える形で現れる現象「実行」の部分に移行します。

そしていつもと違うポジションでプレーすることで、いつもとは違うプレーや役割、判断が求められるため各選手のプレーの難易度が上がります。

戦術的負荷をかけるとインテンシティが落ちる

当然、頭の中の思考に負荷がかかると、判断ミスが起きたり、プレーのスピードに影響を及ぼしすためプレーの強度が下がります。つまり早く強くプレーできなくなり、またボールを扱うミスも増えます。
それくらい戦術的なことを要求されながらプレーするというものは難易度が上がるものです。何故なら何も考えずにただボールをけるだけなら、言葉の通り何も考えずに強くければ良いですが、パスコースを探しながら、なおかつ一番優先順位の高い部分を狙いながら、また状況に適したパスコースを探しながらとなるとミスは起きやすくなります。

ですので、レアッシでは「何が原因でミスが発生しているか」という部分を見極めるようにしています。ただのパスミスを「テクニックの問題」か「戦術的な問題」かを理解するする必要が指導者には重要だと考えています。
■試合結果

①vs 小笹サッカー少年団 3-0勝
(得点:前半:5’ナルキ、後半:4’ナルキ、15’マサト)

②vs 小笹サッカー少年団 0-1負
(得点:後半:3’失点)

本日も暑い中、たくさんの応援ありがとうございました!

 

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この記事を書いた人

□スペインサッカー指導者ライセンス レベル1
□選手歴 筑陽学園サッカー部卒
□指導歴
2007-現在 レアッシ福岡FCジュニア,ジュニアユーススタッフ
2009-12 FCバルセロナ オフィシャルスクール福岡校コーチ
2015-2016 スペインバルセロナ在住
2015-16 UE CORNELLA Juvenil B 研修(バルセロナ)

サッカーコーチが学べる情報サイト『ジュニアサッカー大学』を運営