動画分析有り。U-10・1stトレーニングマッチ vs 大橋・ZYG

本日、U-10・1stチームのトレーニングマッチを行いました。

『今回は実験的ですが、普段の練習で取り組んでいること、それが試合の中でどのように出ているか』
試合の動画を編集しているのでぜひ見てください。
選手には、あの練習が試合のこのような場面に繋がっているのかという参考にしてもらいたいと思います。(悪いプレーは省略しています。)』

今日は、U-11・2ndチームのリーグ戦(公式戦)へ召集された選手、学校行事で参加できない選手、インフルなどで7名不参加ということもあり、急遽追加招集も行い、1stでトレーニングしている8名、2ndでトレーニングしている2名の合計10名で30分ゲームを3本行いました。

チャンピオンシップまでもう少し時間があるため、チームとしての完成度を高めるより、選手・チームのキャパを広げることが今の段階では大事なので、今日の試合ではいくつかのことを試しました。

■「あまりやらないポジションでのプレー」
公式戦を戦っていく上で、けが人や病欠、様々な理由で選手がそらわないこともあります。いつも同じメンバーやいつも同じポジションでプレーしているとチーム力が下がり、イレギュラーなことに対応できません。
そのためには、選手が最低でも2つのポジションでプレーできること、メンバーが変わってもチームレベルが落ちないことが重要です。
一見、固定したメンバーとポジションでたくさんプレーする方が『精度が上がってチームが強くなる』と考えがちですが、実際はそうではありません。どちらかと言うと「適応力や変化」に対するフレキシブルな姿勢がサッカー選手には求められます。

■「普段セカンドチームでプレーしている選手」
現在セカンドの選手は同じグループで練習を行っていませんが、最近の調子の良さや成長具合からどれくらいできるかを見ることができました。
1stチームになると、プレッシャーのレベルが一段階上がるのと、要求されることが難しくなるのでそれに適応できるか。
今日の試合では、多くは要求せず、自分の得意なことをやれば良いですが「簡単なもしくはちょっとした要求に反応できるか」を見ていました。
もちろん、戦術的にわからないことはたくさんあると思いますが、そういうのは抜きにして思い切ってプレーできればと思います。

■「対戦相手に応じて、ビルドアップする際の狙い目を変えること」
こちらのプランとして「チーム全体で何を狙うか」はあるのですが、それが上手く行かないこともあります。そうした時に「細かな戦術的な変更」を行います。
選手がどれくらいのレベルまでの変更なら対応できるのか、または混乱してしまうのか、そう言う部分を見ました。

試合結果

①大橋FC A 1-1 引分
(得点:後半14’キッペイ)
②ZYG 2-2引分
(得点:前半:10’コウダイ、後半:4’ケイスケ)
③大橋FC B 3-0?勝
※前半の記録しか取っていません
(得点:前半:3’ケイスケ、5’ケイスケ、7’アヤト)

試合分析動画

今日の試合で数回、練習で取り組んでいることや狙いが出たシーンがあったので、そこを解説してみます。

日々練習で取り組んでいることはたくさんありますが、基本テクニックのレベルをあげることはもちろんですが、重要なポイントは「インテリジェンス」の部分です。
「選手がサッカーを理解し、良い判断を下すため」のトレーニングで、いつも選手の頭の中は身体と同様に疲弊していると思います。
選手たちは、練習と試合で何が繋がっているか分からない部分があると思いますが、それぞれの細かな練習は試合の一つ一つと繋がっています。

いくつかの練習でやっていることの例を動画の解説順に挙げています。その後に動画を見てもらえればわかりすいと思います。

①センターバックがどこへのパスを優先的に狙うか
例えば4対4+4フリーマンのポゼッションゲーム
CB役のフリーマンの選手にはどこのパスコースを優先的に狙うかを伝えています。トレーニングの中で優先順位を変えたりして、選手が見える範囲を広げ、最初は一つしか見れなかったパスコースも2つ3つと増やしています。

②MFのサポートのポジションング
4対2のロンドの中央の選手のポジショニング。
敵のギャップにポジションを取り、ラインを超えたり下がったり。
もしくは①のトレーニングでの中央のMFのポジショニング。
いろんな練習でもやりますが、敵のラインを超える、ライン間でパスを受けるポジショニング。

③2対1でのサポートの選手のポジショニング
動画にあるMFとサイドハーフのポジショニング。
練習でやっている2対1でのサポートする選手がいつラインを超えるポジションでいつラインを超えないポジションか。

動画では得点は決まりませんでしたが、ゴールキーパーのビルドアップからフィニッシュゾーンまでのチャンスメイクに至ったシーンです。
主にやっている練習のコンセプト(相当時間がかかりますが)が試合の中で見えてきたので動画分析で紹介したいと思います。

ロングボールをひたすら蹴り込んで、敵のミスをを誘う、のではなく、選手がサッカーの原理原則を理解して、適切なポジショニング、適切な判断を下さなければなりません。

まだまだ足りない部分ばかりですが、選手が根気強く練習に取り組んくれているので、継続して行きたいと思います。
(もちろん、緊張感が強い試合では選手の負荷を考えて違うプレースタイルも重要になりますが)

本日もたくさんの応援ありがとうございました!

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この記事を書いた人

□スペインサッカー指導者ライセンス レベル1
□選手歴 筑陽学園サッカー部卒
□指導歴
2007-現在 レアッシ福岡FCジュニア,ジュニアユーススタッフ
2009-12 FCバルセロナ オフィシャルスクール福岡校コーチ
2015-2016 スペインバルセロナ在住
2015-16 UE CORNELLA Juvenil B 研修(バルセロナ)

サッカーコーチが学べる情報サイト『ジュニアサッカー大学』を運営