南区リーグへの第一歩。U-10伊万里遠征で描いた「未来のチーム像」と「個の可能性」

U-10(4年生以下)の選手たちは、佐賀県伊万里市へと遠征し、非常に有意義なトレーニングマッチ(強化試合)に臨んできました! 今回は、怪我でリハビリ中の選手を除く「ほぼフルメンバー」が揃っての参加となりました。全員がモチベーションを高く持ち、朝から素晴らしい表情でバスに乗り込み、タフな4試合を戦い抜いてくれました。
今回は、10月の開幕に向けて今からじっくりと種を蒔き始めている「U-10南区リーグ」を見据えた、未来へのチーム作りの全貌をレポートいたします。

◆ 日頃の積み重ねを試す、県外強豪との「腕試し」
今回の遠征の第一のテーマは、「これまでコツコツと磨いてきた個人技術や、ビルドアップの骨格が、県外の目の色を変えて挑んでくる強豪相手にどこまで通用するか」を確認することでした。
ギラギラと照りつける太陽の下、ピッチのコンディションや相手のプレッシャーの強度も普段とは異なる「非日常の空間」です。 その中で、選手たちは慌ててボールを蹴り出すのではなく、しっかりと顔を上げて「相手を見てプレーを選択する」という、レアッシの基本に果敢にチャレンジしていました。
もちろん、最初からすべてが完璧にうまくいったわけではありません。 相手の鋭いプレスに捕まり、ピンチを招く場面もありました。しかし、これまでの練習や合宿でのトライ&エラーが血肉になっている彼らは、ミスをしても下を向くことなく、「じゃあ次は立ち位置を変えてみよう」「もっと早くサポートの距離を取ろう」と、ピッチの中で声を掛け合い、粘り強く修正を繰り返していました。
技術の向上はもちろんですが、この「失敗を恐れず、自分たちで解決策を探るタフなメンタリティ」こそが、彼らの中に今、確実に育っている最大の成果です。

◆ 10月南区リーグを見据え、あえて「枠」を取り払う
そして、今回の伊万里遠征における最大のミッションは、10月からスタート予定の「U-10南区リーグ」という公式戦の舞台で、最も力を発揮できるチームの骨格(マスタープラン)をイメージすることでした。
そのために、今回の遠征ではあえて特定のポジションやシステムに子どもたちを固定せず、「様々なシステム、新しいポジション、そして多様な組み合わせ」を徹底的にテストしました。
普段とは全く違う役割を任された選手、中盤からバックラインに回った選手、これまで一緒に組んだことのないメンバーとペアを組んだ選手──。 子どもたちにとっては、頭をフル回転させなければ対応できない、極めて脳に負荷のかかるシミュレーションでした。
しかし、この「あえて枠を取り払う」アプローチによって、私にとっても、コーチ陣にとっても、驚くほど多くの「嬉しい大発見(選手たちの新たな特性)」が次々と浮かび上がってきました。

  • 「この選手は、サイドバックに置くとこれほど冷静にゲームを組み立てられるのか」
  • 「この二人の組み合わせは、お互いの長所を何倍にも引き出し合う化学反応が起きる」
  • 「プレッシャーの強い中央エリアでも、この選手なら慌てずに時間を作れる」

形を大人が決めつけて押し付けるのではなく、様々な状況(制約)の中に子どもたちを置くことで、一人ひとりが持つ「野生の才能」や「適性」が、水を得た魚のようにピッチ上で輝き出していました。リーグ戦を戦い抜くためのグラデーション豊かなチーム作りのロードマップが、私の頭の中で非常にはっきりと、そしてワクワクする形で描き出された素晴らしい遠征となりました。

◆ 「失敗はデータ」──すべての経験が10月の武器になる
サッカーという「複雑系」のスポーツにおいて、思い通りにいかない困難やイレギュラーな状況は必ず起こります。 特に10月から始まる公式戦(南区リーグ)では、先制された時の焦り、噛み合わせの悪い相手との戦いなど、多くの壁が彼らの前に立ちはだかるでしょう。
だからこそ、私たちは今のうちから「思い通りにいかない状況を、自分たちの賢さ(サッカーIQ)でどう乗り越えるか」という良質な経験値を、たっぷりとストックさせておく必要があります。
今回の遠征でうまくいったプレーは、彼らの確固たる「自信」になり、 うまくいかなかったプレーや戸惑ったポジションでのミスは、10月に大輪の花を咲かせるための「かけがえのないデータ(成長の種)」になりました。 「あ、あの時の伊万里での失敗は、このためにあったんだ」 彼らがそう気づいた瞬間、レアッシの選手たちは他チームが到底追いつけないほどの爆発的な成長(自立)を見せてくれるはずです。

🌸 サポーター(保護者)の皆様へ
この厳しい酷暑の中、遠方まで足を運んで温かい声援を送り続けてくださった保護者の皆様、子どもたちが安全に全力を尽くせるよう最高のサポートをいただいたこと、心より深く感謝申し上げます。
今回の遠征で、U-10のメンバーはまた一歩、逞しく「賢い選手」へと歩みを進めました。 10月の開幕に向けて、私たちはここからさらにギアを上げ、今回の遠征で見つかった個々の課題を日々のトレーニングにフィードバックさせ、選手たち一人ひとりの個性が爆発する「最高のチーム」をじっくりと築き上げてまいります。
子どもたちの無限の可能性と、これからの冒険を、ぜひ一緒にワクワクしながら信じて見守っていきましょう! 引き続き、温かい応援とサポートをどうぞよろしくお願いいたします。

▪️試合結果
vs 伊万里 2-1 敗戦(カズマ)
vs パルディード 1-0 勝利(タキ)
vs パルディード 2-0 勝利(ハルキ×2)
vs 伊万里 0-1 敗戦

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この記事を書いた人

□JFAスポーツマネージャーGRADE2
□経歴
2013- NPO法人レアッシ福岡フットボールクラブ理事長