レアッシ福岡フットボールクラブ

福岡県福岡市のサッカーチーム

全国大会に意味はない… どのような意味を持たせるかが重要

年末に『全国大会は意味がない』と個人のFacebookに書いたところ、「そんなこと書いて大丈夫?」「もう少しオブラートに包んだら?」
と親戚に心配されました(笑)

しかし、ここでの意味は2つあります。

①「選手の育成」という観点では意味がない

というのが僕の認識です。

②「商業的なもの」という観点では意味があるかもしれません。

正月早々、いきなり批判ですが。

選手は全国大会を目指してる

この手の議論をする時に、問題がすり替えられる現象が多々あります。
一所懸命にプレーする選手、それを応援する仲間たち、大人にはない『青春』の1ページに異論を唱えることがタブーのような雰囲気。

僕は高校野球とかを見ても「一部感動する」し、「一部冷ややかに見ている」のですが、何故かというと「選手は素晴らしい」「それを操作している大人がダメ」という部分です。

簡単にいうと「応援スタンドで声を張り上げる仲間」のやっていることは素晴らしいけど、「それを良しとする大人側」には大きな問題があると思っているからです。

「どんなスポーツでも全国大会には意味がない」と言うと、「選手たちはそれを目標に一生懸命やっている」との声が上がりますが、それは問題のすり替えでしかありません。

しかし、それが「問題のすり替え」でなく、「育成とは関係ありません。クラブ・学校の利益のためにやっているのです」と言ってくれれば納得です。

「全国大会に出場すれば、学校も大きな利益を得れますし、そのお金で特待生を得て更に地名度を上げ、それによって一般の入学生も増え潤沢な資金ができます」と言ってくれれば納得です。

それが「経営的に悪い」とは全く思いませんが、それを隠して『美化する傾向』が意味がないと言っているのです。

ビジネスとしての高校野球

高校野球の夏の甲子園、それがビジネスとしてお金を産むなら全然問題ないと思います。
サッカーでも同じで、それがお金を循環させることによって学校が儲かります、でも全然良いと思います。
しかし、『高校球児!』とか『高校生らしく』とか言っている大人側は真っ黒です。詳しくは書きませんが「新聞社」や「テレビ中継」と繋がって利益を得る「大人」がたくさんいるのは明白です。

上手く「ビジネス化」しているのは全然良いと思いますが、それを隠すために「育成年代の選手」を利用しているのが問題ですね。

サッカーの全国大会

年末年始、サッカー界でも小学生の全国大会や高校サッカーが行われています。

ここで論点を再度はっきりさせますが、僕が言うのは
「選手の将来につながる育成」という観点では意味がない。
「サッカーを盛り上がる」という観点では意味があるかもしれない。
(他の方法がたくさんあると思いますが)
ということです。

JFA(日本サッカー協会)が主体で行なっている公式戦ですから「それなりの考え」があるのでしょう。
僕の視点から言うと、「リスクを抑えてひたすらロングボールを蹴り込むサッカー」が展開されているように思えますが、「それも育成の重要な要素」と考えての全国大会なのか、「育成よりもサッカー人気を」というための全国大会なのかその辺りを聞いて見たいですね。

全国大会で「結果を残すことが全て」なら、僕も「ロングボールを蹴り込む」かもしれません。
ビルドアップすることはリスクを背負いますし、失点を抑えて「肉弾戦」に持ち込む方法もあります。

それで、結果「何が残るのか?」

「〇〇年度の全国大会優勝」という肩書きだけです。

それでも『全国大会に意味がある』という意見もあると思いますし、反対もあると思います。

全国大会に出るけど上で使えない選手

トレセン同様、それなりの肩書きがあるように見えるのに「上へ上がれない選手」がたくさんいることに目を向けなければなりません。

こんな話を聞きました。
「〇〇高校の選手はすごくレベルが高いけど、Jリーグにいったら使えなくてすぐクビになる」

不思議です。

『毎年全国大会に出るようなチームでレギュラーながら、その上のカテゴリーで一気に通用しなくなる。

これが何を示唆しているのか。

それが良いか否か

高校サッカーを見ていると、ピッチで駆け回っている部員の他にスタンドで応援している部員がたくさんいます。

これを『サッカー選手の育成』という観点から『必要なこと』と思うなら良いでしょう。もしくは『教育的に必要』と思うなら、それを続ければ良いだけです。

「応援団」は一生懸命応援します。自分が試合に出れなくても「仲間」に対して精一杯の声を出します。

その選手たちの姿は『素晴らしい』と僕も思います。献身的です。

しかし、これが『サッカー選手の育成』に繋がっているとは思いません。『応援」してもサッカーは上手くならないですから。

そこで、しっかりと説明が欲しいですね。
「育成のためにやっているのか」「利益のためにやっているのか」。もちろん両方を成立させる意見もあるかもしれません。

どちらでも良い育成環境

日本がワールドカップでベルギーに負けて、そのドキュメント番組をやっていましたがどのようなスタンスをとるかが問題です。

確か、メキシコは国内リーグが人気があって、給料も高いので選手もあまり海外に出ないという話を聞いたことがありますが、別にW杯で勝たなくてもJリーグが盛り上がってそれで給料がもらえるならそれで良いかもしれません。

Jリーグが国内で人気があって、それが憧れの職業で給料も高い。
W杯で勝たなくても日本ではサッカーが一番人気。

であればそれはそれで良いのではないでしょうか。

リスクを冒さなければ…

今年の最初にブログで書きましたが、「創造するにはリスク」が必要です。
今までやってきた「古い慣習」の中で、それを「上手くやろうとしても時間がかかる」というのはどの業界でも同じです。

そこでは『リスクを怖れずに新しい意見を述べる』スタンスを取る勇気が必要で、それこそが新しい時代を作るのではないでしょうか。

『全国大会は意味がない(育成というレベルでは)』と言うと、多分すごい反発を受けると思いますが、重要なのはそこにアンチテーゼを投げることで『議論が生まれる』ということです。

重要なのは『慣習』ではなく『議論』ですね。

 

 

 

 

寄稿者のプロフィール

レアッシ福岡フットボールクラブディレクター吉廣 一仁
□スペインサッカー指導者ライセンス レベル1
□選手歴 筑陽学園サッカー部卒
□指導歴
2007-現在 レアッシ福岡FCジュニア,ジュニアユーススタッフ
2009-12 FCバルセロナ オフィシャルスクール福岡校コーチ
2015-2016 スペインバルセロナ在住
2015-16 UE CORNELLA Juvenil B 研修(バルセロナ)
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