レアッシ福岡フットボールクラブ

福岡県福岡市のサッカーチーム

チームとしてトレーニングすることの重要性 〜サッカーが上手くなるには?〜

チームとしてトレーニングすることの重要性 〜サッカーが上手くなるには?〜

サッカーが上手くなるとはどういうことでしょうか?
もしくはチームが成長することと個人が成長することは同じでしょうか?
はたまた、個人が成長すれば、成長した個人の集団であるチームのレベルが上がるのでしょうか?

レベルアップを目指す選手はどうしても、通常の練習以外での練習が更なる成長につながると考えます。
もちろんケースによってはそれが効果的なこともあるのですが、これはまだ、「たくさん練習しないと上手くならない」という思考の範囲内です。

トレセンがサッカー面で成長につながらないと思う理由

日本独自のトレセン制度。この制度が良いか悪いかは置いておいて、あくまで「このようなシステムを持っているのはサッカー先進国にはない」というのが現状です。
当然メリットもたくさんあると思いますが、選手のサッカー面での成長には疑問があります。
メンタル面ではライバル心や向上心に対しいて良い刺激を与える可能性もあると思いますが、「サッカー面」では向上しない可能性が高いというのが僕の持論です。

寄せ集めで数回の練習や試合を行って、サッカー自体が上手くなるということはありません。
なぜなら、『集団でプレーするサッカーには「集団としての共通認識」があってはじめてチームが機能する』からです。

昔は質の高いサッカーをしていたW杯での代表。しかし現在は代表よりもクラブの方が強く、良いサッカーをします。
常に同じ共通認識のもと年間を通じたリーグ戦を戦っているクラブの方が、数回しか一緒に練習しない国の代表よりも質が高いのは当然です。

上手い選手を集めて即席でプレーしてもチームのレベルは上がりませんし、チームのレベルが上がらなければ選手は上達しません。
しかし相手が格下や能力だけで上回れるのなら、試合には勝ちやすくなるでしょう。
しかし「それだけの能力のある選手がいるのに低いレベルのサッカーを展開する」という結果になってしまい、選手の現在持っているポテンシャルをさらに引き上げることはできなくなります。

「上手い選手が集まれば強くなる」のではなく、継続的にトレーニングを通じてチームが強くなります。その結果個人が伸びます。

チームのレベルが上がれば自然と個人は伸びる

一般的には「レベルの高い個人が集まればチームは強くなる」と思いがちですが、どうでしょうか?
もちろん「そもそも個人個人のレベルが高いのでチームは弱くはない」ですが、チームの中で機能しなければ個人は下手になってしまいます。

ここで、重要な考えがあります。

「個人それぞれが成長すればその集合体であるチームは強くなる」のではなく、「集合体であるチームが強くなれば、その中で個人は成長してる」というものです。

専門的になりますが、『サッカーを要素還元論的に分けるのではなく「複雑性のまま」扱う』ということです。
「複雑なサッカーというスポーツを各要素に分けて考える」のではなく「複雑なまま捉える」という思考です。

「上手い選手が集まる=強いチーム」というのは要素還元論的で昔のサッカーの話で、そこには「個人の特徴や個性が複雑に絡まりあう複雑なスポーツ」という観点が欠落しています。

とはいっても小学生などの年代では「個人でスキルアップしなければならないもの」もありますし、そこは指導者が範囲を決めてオーガナイズするものになるのではないでしょうか。

プレーモデルの重要性とそれを習得する時間

僕が担当しているU-10でも「プレーモデル」はあります。
反対に「プレーモデル」がないサッカーとはどのようなものでしょうか?
(ここではプレーモデルとは何か?は省きます)

プレーモデルに沿ったアクションを起こすにはやはり「チーム全体としてのトレーニング」が重要になります。
それは時間がかかるものですし、細かな変更もあるので、各試合に向けて調整しなければなりません。

担当している小学4年生のプレーモデル

僕が担当しているU-10では昨年は「ボールを奪った後に展開を落ち着かせるため」に「サイドハーフが幅を取る」というコンセプトがありそのためのシステムを採用しました。
何故なら、南区リーグでは「相手が組織的にプレッシングをかけるのではなく、ボールホルダーとボールサイドに密集する=素早いスライド」ということがあったので、サイドチェンジが有効だと考えたからです。

「とにかくインテンシティが高いチームに苦労」しましたが、無敗で優勝することができました。
そして次に来る「チャンピオンシップ」(福岡市の公式戦の概要はこちら)。

そのための準備を残り1ヶ月半で進めるにあたり、プレーモデルに新たな要素を追加しています。

1回の練習は約90分。
その中の1つのメニューは20分前後ですが、その中にプレーモデルの要素が詰まっています。

その濃密な一つのメニューの中に「選手を成長させる種」が詰まっていますし、1日のトレーニングの中にチーム力を上げるアイデアが詰まってます。

1回1回のチームとしての練習はとても重要なものです。
何故なら、「チームのレベルを上げる=個人のレベルアップに繋がる」からです。

「個人のレベルを上げる=チームが強くなる」のではなく、
「チームのレベルを上げる=勝手に個人が強くなる」というのがサッカーというスポーツの特性です。

寄稿者のプロフィール

レアッシ福岡フットボールクラブディレクター吉廣 一仁
□スペインサッカー指導者ライセンス レベル1
□選手歴 筑陽学園サッカー部卒
□指導歴
2007-現在 レアッシ福岡FCジュニア,ジュニアユーススタッフ
2009-12 FCバルセロナ オフィシャルスクール福岡校コーチ
2015-2016 スペインバルセロナ在住
2015-16 UE CORNELLA Juvenil B 研修(バルセロナ)

サッカーコーチが学べる情報サイト『ジュニアサッカー大学』を運営
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