『遅れている日本の特徴』 補欠選手を作らないための方法とは!?①

ある記事で読みましたが、日本のスポーツ界(育成年代)の重大な問題点として『補欠選手』というものがあります。

一般的に選手は『試合に出場することで成長』しますが、サッカーでも野球でも「試合に出れない補欠の選手」は、ずっと問題視されていることです。

上手くないから、もしくは「強豪校のレギュラーではないから試合がない」というくだらない文化はそろそろ終わりにしなければなりません。

例えばサッカーの小学生年代の場合

その記事によると「JFA 第42回全日本U-12サッカー選手権大会」、いわゆる6年生の一番大きな大会である全国大会で、大会出場するためにエントリーしている選手を全員試合に出場させたのは48チーム中、わずか9チーム。
つまり、チームにエントリーしているにも関わらず出場できない選手がとても多いということです。

それは当然の帰結です。
全国大会で勝利するためには、可能な限り勝てると思えるメンバーで臨むでしょう。

しかし、ここで『勝利至上主義』が良い悪いとか、せっかくエントリーされているのに出れないのは可愛そうとか、プレイヤーズファーストが云々というレベルで話すのでは、全く問題解決になりません。

わずか『9チームしか全員出場させなかったことに対してサッカー協会の田島氏が憤りのコメント』を出したところで何も変わりません。

これが協会の責任逃れのところで、『明確なルールを設けずに、責任を現場に押し付ける「思想」が明確に現れているところ』ではないでしょうか。

この後に触れますが、表向きは「プレイヤーズファースト」を声高らかに謳っても、出場時間の問題、体罰、オーバーワークによる怪我、補欠、様々な問題に対して啓発はするけど、『本気で取り組むつもりはないのではないか』と思える、というのが現状です。

ジャーナリストや、解説者の方も、大きな大会を主催できるような力のある方も、僕らのような『小さな街クラブや、アマチュアの指導者のような弱い立場のものに対してだけ』はなく、権力や力のある協会やメディアなどに対して発言してもらいたいものです。

(いつも思うのですが、なかなか『ビシッと発言する人』はいませんね。大体が権力がある側の機嫌を損ねないようにして、おこぼれを受けようとします。)

ルールを作ること

全国大会でエントリーされた選手が全員試合に出場できないのはなぜでしょうか?

僕は単純な話で『ルールがないから』と考えています。
もちろん様々な意見があると思うので議論したいところです。

日本サッカー協会が『憤りを感じる』といっても『ルール内に従っており、ルールを守ってるのに「憤りを」』と言われてもどうでしょうか。

つまり協会としては『それは望ましくない状況』と考えているでしょうから、それを改善する案を考えたら良いと思います。

それを「指導者の考え方に委ねる」なら、ルールの中でやっているから問題ないということです。

よく分かるのは「協会がルールを決めたら、今度はそれに反発する意見が怖い」というものかもしれません。

話しが広がってきましたが、日本のサッカー界から体罰がなくならないことや、オーバーワークで怪我人が続出している高校サッカーにも、協会は本気で取り組もうとはしていません。

というか、協会よりも影響力が強い、解説者やコメンテーターが強く発言するべきです。
(それを僕らが言わなければならない状況はどうでしょうか)

長くなったので、次回、選手の出場時間を確保する案を書きたいと思います。

試合に出れなければ絶対に上手くならない 〜補欠選手を作らないための方法②〜

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この記事を書いた人

□スペインサッカー指導者ライセンス レベル1
□選手歴 筑陽学園サッカー部卒
□指導歴
2007-現在 レアッシ福岡FCジュニア,ジュニアユーススタッフ
2009-12 FCバルセロナ オフィシャルスクール福岡校コーチ
2015-2016 スペインバルセロナ在住
2015-16 UE CORNELLA Juvenil B 研修(バルセロナ)

サッカーコーチが学べる情報サイト『ジュニアサッカー大学』を運営