スペインサッカーと日本の決定的違い 〜とても重要な公式戦〜

レアッシのスタッフの多くもスペイン・バルセロナに留学して、そして日本の環境との違いを日々痛感してます。

『何が違うのか』
『なぜ違いが出るのか』

例えば、日本のジュニア、小学生年代で「戦術を教えることが少ない」などの意見も出ますが、決定的に違うのは『公式戦での試合の数』ではないでしょうか。

今や日本でも「小学生から戦術を教えるべき」というのは少数派ではなく、いろんなチームがチームに応じたことを行っています。

僕が『公式戦を戦わないただのサッカースクールではサッカー選手として成長しない』と言うのは、「海外に追いつきたいと真剣に思うクラブや指導者」にとっては、もはや自明なことだと思います。

もちろんそれには多々理由がありますが、トレセンと同様に、『チームという機能をなしていない組織』に「チームスポーツであるサッカー」の成長は難しいということです。

これには「賛否両論」あると思いますので、重要なことは『議論すること』です。

『日本の選手を真剣に育成する』ためには、協会や個々のスクール、クラブで「自分たちの儲けだけ」を考えては進みません。

僕が「サッカー界から体罰がなくならない」と思うのも、それぞれの立場を守ることでしか話が進まないからです。

「緊張感がある公式戦でしか選手は成長しない」と分かっているのに、それを言わないのもどうでしょうか。

僕らはそう思うので、なるべく全員を公式戦へ出場させ、試合時間を管理しながら前へ進んでいます。

公式戦の中でも、少しづつ変化がここ数年で出てきました。
福岡の場合、ジュニアユース(中学生)年代が『リーグ戦の重要性』を感じています。

ジュニアの場合はもう少し時間がかかると思います。

「年間を通じたリーグ戦の重要性」を理解している、もしくは賛同している人はまだまだ少ないです。

ただ、僕もスペインに留学して特に感じたのは『年間リーグ』の重要性です。日々の練習、そして週末の緊張感のあるリーグ戦を見ながら「これこそがヨーロッパとの違い」だと感じました。
おそらくヨーロッパに留学した人は全員そう感じるのではないかと思います。

つまり、週末の公式戦をなくしては選手の成長は見込めません。

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この記事を書いた人

□スペインサッカー指導者ライセンス レベル1
□選手歴 筑陽学園サッカー部卒
□指導歴
2007-現在 レアッシ福岡FCジュニア,ジュニアユーススタッフ
2009-12 FCバルセロナ オフィシャルスクール福岡校コーチ
2015-2016 スペインバルセロナ在住
2015-16 UE CORNELLA Juvenil B 研修(バルセロナ)

サッカーコーチが学べる情報サイト『ジュニアサッカー大学』を運営