10年後のスポーツ監督

最近、「10年後の仕事図鑑」という本を読みました。
というのも、AIが今の仕事にどういった影響を与え、無くなったり減ったりする仕事もあるのではといった内容で、その中に「スポーツの監督」があったからです。
「名将にAI監督が勝つ時代」が来るというのです。
確かに、将棋や囲碁の世界ではAIが人間に勝ったという話題が大きく取り扱われていました。
では、サッカーも同じようなことになってしまうのでしょうか??
本の中では、データを利用し、的確な判断で、瞬時に指示を出せるので、人間の監督に勝つ時代が来るのではといった理由でした。
確かにそういった面ではAIの方に分があるのかもしれません。
しかし、現状すぐにとはいかないでしょう。
なぜなら、サッカーという複雑系のスポーツで、データをどのように蓄積させていくのかといった問題が大きいのではと思います。
私はコンピュータの分野は素人ですので詳しくはわかりませんが、蓄積するデータは文字化する必要があるはずです。サッカーの現象を全てデータ化(文字化)するのは容易ではないです。
将棋であれば香車が前に進むこと自体はひとつの現象で、どの棋士でも同じと扱えますが、サッカーのサイドバックがオーバーラップするプレイは選手によって速さも違えば、天候によってグランドコンディションなどの外的要因も変わってきます。
しかし、データをイメージで蓄積(例えば試合の映像)し判断(外的要因などを考慮)できるようになれば、可能かもしれません。
そうなれば、AI監督が人間の監督に勝つこともあるかもしれません。
あるかもしれないというのは、その人間の監督にクリエイティブな面がなければの話です。
つまり、サッカーの監督の醍醐味は、日々新しい考えや戦術が生まれては攻略され、生まれては攻略されを繰り返していることです。
今までのデータではなかった戦術や戦略を考えて勝利することが出来るのがサッカーです。
コンピューターが苦手とするクリエイティブな部分で勝負できる監督であれば、AIも簡単には勝てないのではないのでしょうか。
皆さんはどうでしょうか??
AI監督と戦ってみたいと思いますか??
私は思いませんが…

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この記事を書いた人

□JFAスポーツマネージャーGRADE2
□経歴
2013- NPO法人レアッシ福岡フットボールクラブ理事長