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育成コース・ジュニア部門を改革

こんにちは。コーチの吉廣(カズ)です。

この度、育成コースのジュニア部門を大きく改革させるために役職がテクニカルディレクターからジュニア・メソッド部門統括となりました。

これからジュニア部門を改革する新しい取り組み、コンセプチュアル・フットボール、育成哲学についてお話しします。

育成コース・ジュニア部門の改革へ向けて

これまでレアッシとしては常に新しい取り組みを行い、クラブを発展し選手をより成長させるためにいろんなことにチャレンジしてきました。
僕がバルセロナに渡ったのもその1つで、クラブに大きな変化をもたらすためでした。

帰国して約5年。
当初の第一優先プロジェクトはジュニアユース(中学生)部門の改革で、プランとしては5、6年ほどでスタイルを確立する計画でした。
そして現在、予定よりも早くジュニアユースではレアッシが目指すべきサッカーの方向性が見られるようになりました。

そこで当初のもう1つのプロジェクトであったジュニアユースとジュニアのスタイルを合わせる段階に入ってきました。
僕がジュニアのメソッド統括になった理由もここです。

ジュニア部門をジュニアユース部門と揃えたスタイル・哲学にするために、ジュニア部門でのカテゴリーやコーチ間でより深くスタイルを浸透させることで、一貫したスタイルを目指します。

コンセプチュアル・フットボール

ジュニア部門を変革するために、目指すべきサッカースタイルと育成メソッドのキーワードを表現したのがコンセプチュアル・フットボール(Conceptual Football)という言葉です。

ではこの言葉が何を意味するのか?

一言で説明するのは難しいので、いくつかの関連するキーワードを説明します。
下記をまとめるとクラブが目指すスタイルとメソッドがイメージできると思います。

インテリジェンス(知性)

日本サッカー界の育成の問題に、海外と比べて戦術的知識に乏しいということが頻繁に言われます。

つまりこれはサッカーにおける戦術的なインテリジェンスと関係しています。
サッカー選手として成長するには低い年代からテクニックと同じくらい戦術脳を鍛える必要があります。

コンセプチュアル・スキル

コンセプチュアル・スキルとは、物事を理論的・創造的に考えること、その本質を見極めること、個人や組織の可能性を最大限まで高める能力などと説明されています。

つまりクラブが目指すコンセプチュアル・フットボールとは、選手たちがサッカーの原理原則を理解し、それを基盤にしながら創造性を発揮することが目的です。

サッカーの原理原則や本質を選手が理解することで、個人の成長のみならずチームとしての可能性をも最大限に引き出せると考えられます。

サッカーの原理原則とは戦術理解におけるとても重要な要素です。

そして原理原則を指導するには、膨大な知識が必要ですが僕らコーチはチャレンジしなければいけません。

戦術理解は個人をも伸ばす

戦術というとテクニックとは違うもの、またはチーム全体のことと思われるかもしれませんが、実はそうではありません。

スペインでは当然の解釈ですが、テクニックとは戦術的な判断と共に発揮されるものという認識です。
テクニックだけを切り取ったスキルは、本当にサッカーに必要なテクニックとはならず、常に戦術とリンクしています。
つまり、戦術的な部分を鍛えるということは個人が成長するための絶対条件でもあります。

ここで現代サッカーの基礎を作ったヨハン・クライフの言葉が思い出されます。
ボールを取られるのは、実は戦術的洞察が足りないからなんだよ
これはテクニックと戦術的理解がリンクしていることを語っています。

つまり個人をしっかりと成長させるには、テクニックスキルと共に戦術的スキルを高める必要があります。

戦術的ピリオダイゼーション理論

戦術的ピリオダイゼーション理論とはポルトガル発祥の理論で、僕らがバルセロナにコーチ留学している時にはすでに基礎的な理論となっていました。

後述しますが、現在日本でも言われる『ゲームモデル』の考え方はこの理論が元になっています。

この理論の重要なポイントは、サッカーを複雑系として捉えていること。
サッカーを複雑系として捉えると、カオスやフラクタル、システム思考や自己組織化といった新しいサッカーに対する視点が必要になってきます。

もう1つはトレーニング方法に大きな特徴があります。
ここで説明するとかなり長くなるので割愛しますが、独特のトレーニング方法です。

レアッシでもこのような考えを積極的に取り入れていきます。

ゲームモデル

おそらく日本のジュニア年代ではゲームモデルという考えを採用しているチームはまだまだ少ないかなと思います。

これはプロレベルで必要な概念ではなく、育成年代にも活用できる考え方です。

ゲームモデルは主軸となるコンセプトから、各フェーズにおいてサブコンセプトとなるプレー原則を設定することで、選手のパフォーマンスを向上させます。

クラブとしてもカテゴリー間、コーチ間でゲームモデルを作成することで一貫したスタイルを表現できます。

以上が、今後ジュニア部門を改革するにあたってのコンセプト、コンセプチュアル・フットボールの概要になります。

目指すのはハイレベルな選手の輩出と…

僕らがスペイン・バルセロナにサッカーコーチとして留学した時、日本とスペインというか世界との大きな差を痛感しました。

現代は世界のサッカーをリアルタイムでテレビで見ることができますし、世界を目指す子どもたちは多くなってきました。
今回のジュニア部門の改革では、僕らが経験した世界との差を埋めたいという思いもあります。

また、新しいプロジェクトは子どもたちがサッカーを大好きであり続けてくれること、サッカーのおかげで成長できたと実感できることにもつながります。

サッカーのレベルや目標は人それぞれですが、新しいコンセプトをベースにジュニア部門を改革することはサッカーが大好きな子どもたちにとって、とてもプラスになると考えています。

すぐに大きな変化をもたらすことはできませんが、スタッフ一同、選手・保護者の皆さんにより良い環境を提供するべくこれからも常に新しいチャレンジを行なっていきたいと思います。

今後とも応援宜しくお願いします!

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この記事を書いた人

□スペインサッカー指導者ライセンス レベル1
□選手歴 筑陽学園サッカー部卒
□指導歴
2007-現在 レアッシ福岡FCジュニア,ジュニアユーススタッフ
2009-12 FCバルセロナ オフィシャルスクール福岡校コーチ
2015-2016 スペインバルセロナ在住
2015-16 UE CORNELLA Juvenil B 研修(バルセロナ)

サッカーコーチが学べる情報サイト『ジュニアサッカー大学』を運営