レアッシ福岡フットボールクラブ

福岡県福岡市のサッカーチーム

アクシデントもありながら海外への長い道のり 〜スペイン遠征1日目〜

アクシデントもありながら海外への長い道のり 〜スペイン遠征1日目〜

3/24土、レアッシ福岡FCとしては初の海外遠征となるスペイン・バルセロナ遠征に向けて小・中学生52名が福岡空港を出発しました。

今回の遠征はヨーロッパの有名なプロクラブも参加する国際大会に出場するとともに、早い年代から海外の選手と試合を行うことで高いレベルを目指す意識を高めたり、また8泊10日という貴重な時間を親元を離れて海外で過ごすことで、自立心を育むことなど貴重な体験が盛りだくさんの遠征です。

また、選手たちには保護者の方の協力があって、自分が遠征に行かせてもらえてる、そのために何かを得て日本に帰ろうという向上心を持って臨んで欲しいと思います。

福岡空港を出発 ~トランジットのためまずは上海へ~

土曜日ということもありたくさんの保護者の方に見送られながら選手たちは福岡を出発しました。今回レアッシからはスタッフが3名帯同し、現地で更に5名程の方がお手伝いをしてくれます。この日はクラブスタッフ全員で見送りに。
約2時間の空の旅。初めて飛行機に乗る選手もいましたが、機内食を食べ、音楽を聴いたりカードゲームで遊んだり終始リラックスしていました。

短い空の旅も終わり、最初の目的地である中国・上海に無事に到着。
少し複雑ですが、ここで荷物を一度受け取り、再度チェックインしなければなりません。トランジット時間が7時間ほどあり、スーツケースも持ったままなので安全そうな場所で荷物をまとめて待機。
海外に出ると、スリや盗難など日本とは違う環境であることを釘さして、縦割りの学年でグループを作り、一人で行動しないことや荷物のそばに必ず誰かいることなど、危機管理を徹底しなくてはなりません。パスポートや貴重品は小さなバックに入れ背中ではなく前へなど自己管理を徹底します。

グループに分かれて飲み物を買いに行ったり、空港内を見学したり、カードゲームなどで遊んだり、長いトランジットでも選手にとっては苦痛ではないかもしれませんね。海外で飲み物ひとつ買うにしても日本では味わえない大変さです。

いきなり超緊急事態・パスポートの紛失

予定より早くチェックインできそうだっため、各自スーツケースとパスポートなど貴重品が入っている小さなカバンを持ってチェックインカウンターへ移動。

と同時にある選手から「コーチ!パスポートや旅券が入ったカバンがありません!」

貴重品が入った小さなカバンは常に離さず持ち歩くようにとルールを決めていましたが、いきなりカバン紛失。
みんなでまとめて置いていたスーツケースの所(壁際で他人が近寄れない場所)に置いていたのに無くなったという選手の話。
物理的にカバンを盗むのは不可能なので、よくよく思い出させてみると「トイレに行った時起き忘れたかもしれない」との事。

チェックインの時間は迫るし、何よりコーチたちはスペイン語は話せても英語ができない、その上ほとんど行ったことがない上海。海外で貴重品を無くして戻ってくることはほぼありません。

選手全員をここで足止めするわけにはいかないので、紛失した選手とコーチ1名はここに残る可能性が高くなりました。

とにかくまずは探さないといけないのですが、日本語とスペイン語は通じないのですが、片言の英語でインフォメーションへ。日本語ができるスタッフがいないということなので、とにかく説明して待つこと15分。
落し物の窓口へ行ってみてくれということなので、ほとんど期待はできませんが窓口へ。

しかし、本当に奇跡ですが、なんとカバンが出てきました。しかも中身は何も盗まれてなくそのままの状態。ほっとした反面、猛烈な疲れが…

英語で話されたのでよくわかりませんでしたが、トイレかその前あたりに置いてあったとのこと。選手もかなり注意していたとは思いますが、やはり慣れない海外と楽しい気持ちからどうしても緩んでしまうこともあります。チャレンジ&エラーの繰り返しが子供を成長させるので、この失敗を良い経験にしてほしいものです。

選手に係員の方に英語と日本語でお礼を言わせて無事にチェックインカウンターへ。全員チェックインを済ませ、今度は出国手続きへ。とにかく無事に出国できて良かったです。

またしても緊急事態発生

出国審査直後、またしても一人の選手が「コーチ、パスポートがありません!」

出国の時に手荷物を赤外線で検査し、身体も検査されるところで紛失したとのこと。このありえない状況ですが、よくよく話を聞くと、パスポートやポケットに入っているものをトレイに入れて検査を通過しすぐに受け取る流れのなかで、トレイの中のパスポートを取り忘れたとのこと。

1分程度の出来事なのですぐにもどって探すとトレイの中にパスポートが。どうしても慣れないことなので仕方ありませんが、なんとも。

細かいことはさておき、とにかく選手が鍛えられるのには良い経験です。
パスポートなど重要なものはコーチたちが対応しますが、細かな部分は選手自身で乗り越えてもらいます。大人にとってはたいしたことでなくても、子供にとってはハードルが高く感じられるものが多々あります。
そういうなんとか乗り越えられる程度のハードルを越えるには「負荷」がかかりますが、サッカーと同様にその「負荷」が成長を促します。

今回の大きなテーマの一つである『自立』。自分のことは自分でする。子供が本来持っている「自ら成長しようとする力」。大人が手を差し伸べすぎると止まってしまうものなので、失敗を根気強く見守る姿勢が必要ですね。

そしてバルセロナへ

上海から再び空の旅へ。スペイン・バルセロナへの機内の中、選手には少しづつ疲れが見えてきました。映画を見る選手、宿題をする選手、眠り込む選手。あまり食事が食べれない選手、元気が有り余っている選手。

そして約12時間程のフライトを経て、いよいよバルセロナに到着です!

寄稿者のプロフィール

レアッシ福岡フットボールクラブディレクター吉廣 一仁
□スペインサッカー指導者ライセンス レベル1
□選手歴 筑陽学園サッカー部卒
□指導歴
2007-現在 レアッシ福岡FCジュニア,ジュニアユーススタッフ
2009-12 FCバルセロナ オフィシャルスクール福岡校コーチ
2015-2016 スペインバルセロナ在住
2015-16 UE CORNELLA Juvenil B 研修(バルセロナ)

サッカーコーチが学べる情報サイト『ジュニアサッカー大学』を運営
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