U-11② 福岡支部 4部リーグ戦【重要なのはプロセス】

こんにちは、カズコーチです。

本日よりU-11②の4部リーグがスタートしました!
日差しが強く、暑くなってきましたが最後まで頑張ってましたね。

結果かプロセスか?

試合結果に入る前に。

僕が子どもたちを指導していて一番大切にしていることは「常にプロセスを評価する」ということです。

どういうことかというと、プレーのミスや試合の『結果』は必ずしも、自分でコントロールできるものではありません。例えば、シュートを打つ時にわざとミスをする選手はいませんし、大事な試合でわざと負ける選手もいません。

つまり、子どもたちは皆、「良い結果」を得ようとしてプレーしますが、その結果は自分たちでコントロールするのは不可能です。

反対に、その過程、「結果に至るまでのプロセス」は自分たちでコントロールできます。

一生懸命に練習することもサボることも自分次第でどうにでもなります。
しかし、例え一生懸命頑張ったとしても「思うような結果が出ない」ことは多々あります。

そのため僕は、常にそのプロセスを評価するようにしています。

だから負けてもいい、という話ではなく、もちろん勝利を目指して頑張るのだけど、結果だけを見て子どもたちを評価したり指導することはありません。

重要なのは唯一コントロールできる「プロセス」において、子どもたちがどのように取り組んでいるか、です。

選手の頭の中を観察=何を考えているか=プレーの意図

もう一つ重要な考えですが、僕の場合はプレーの結果だけではなく「子どもたちの頭の中」を観ています。

例えば、何らかのプレーに対して『何を考えていたのか=意図』が重要だと思っています。
これも、結果ではなくプロセスを評価しているということです。

何も考えずにボールを前へ蹴ったのか、それとも何らかの意図があったのか。

『何をしようとしてミスをしたのか』『結果的には良いプレイでも、そこにどんな意図があったのか』

例えば、「パスコースがなかったからドリブルして時間を作ろうとした」その結果ボールを奪われたならポジティブなミスです。

反対に「ボールを奪われるのが怖くて適当に蹴ったら上手くパスが通った」だと、再現性は高まりません。

この場合、サッカーが上手くなるのは当然前者です。

何を言いたいかというと、「何らかの意図を持ってプレーした時、例えミスしたとしても、その考えが正しければ良いプレー」ということです。

つまり、試合の結果という大きな視点でも、選手個人の1プレーという小さな視点でも、同じようにプロセスを評価している、ということです。

意図のあるミスを、どんどんしないと上手くならない

長くなってきましたが、重要な話を。

選手たちはミスをすることで上手くなります。
また、選手たちが積極的にチャレンジして失敗する、それを受け入れる文化が必要とも考えています。

ではなぜ「ミスをすることで上手くなる」のか?

少し難しい理論の話をします。

エラー(ミス)は、より高度なプレーを「探索」している証拠

伝統的な(従来の)指導法では、ミス(エラー)はノイズや悪とされ、機械のように精密に同じ動作を繰り返すことが求められてきました。
しかし、僕が採用している『エコロジカル・アプローチ』という理論では、運動の学習は右肩上がりの線形的な伸びではなく、非線形的なプロセスを辿ると考えます。
そのため、より新しい動作を学習するには、既存の安定したパターンから一度逸脱し、動作のバリアビリティ(変動性)を意図的に高める必要があります。

つまり、意図的なチャレンジによるミスというのは、選手が自分にとってより最適な動作やソリューション(解決策)を「探索」している真っ最中です。

この探索の過程では、一時的なパフォーマンスの低下やエラーの増加が起こるのが当然であり、それこそが学習が前に進んでいる証拠です。

つまり上手くなるためには、どんどんミス(ソリューションの探索)をしなければなりません。

ミスをして試行錯誤することで自己組織化が促される

もう一つ、複雑系やシステム思考の視点から考えると、選手がミスをして試行錯誤している状態は、まさにシステム(選手やチーム)が新しい機能的なパターンを発見し、「自己組織化」を促されている真っ最中(探索中)であると言えます。

システムが自らを変化させ、新しい構造や行動を作り出す「自己組織化」には、新しいパターンを実験し、選択し、試すためのプロセスが必ず関与します。

つまり自己組織化を起こすには、自由と実験、ある程度の無秩序さが必要になってきます。

そのため、意図のあるプレーに対するミスを積極的に僕ら指導者が受け入れることで、どんどんチャレンジできる文化の中で子どもたちは育つことができます。

コーチの顔色を伺って、コーチの指示通りに動くスキルは必要ありません。

この『ミスをすることで上手くなるメカニズム』について、詳細に解説すると長くなるので割愛しますが、理論的にはそういうもですし、僕の経験上も間違いありません。

試合結果

今日の試合結果です。

① vs 板付ウィング 0-10負

正直、4部リーグのレベルではなかったですねー。ウィングの選手たちは球際の強さ、ビルドアップの上手さ、攻撃の鋭さは段違いでした。インテンシティが高く、良い経験になりました。
もっと、普段の練習から頑張ろう!

ただ、やはりプレシャーがきついと「早くボールを離したくなる」ので、もっと勇気を持ってボールを持つことが重要です。

② vs たのしか 11-1勝
(得点:前半:4’モリユキ、9’コウシ、15’ユズル、17’イチカ、20’コウシ、後半:5’アラタ、12’アイト、14’ユズル、15’アラタ、17’アイト、18’コウシ)

いろんな選手が点を取れたのは良かったです。
が、それ以上に、一人一人が積極的にボールを受けようとしたこと、パスで逃げるのではんく、自分で仕掛ける意図が感じられたので良かったです。

あとは劣勢な試合でも。そのようにチャレンジできるかですね。

試合が終わって解散しようとしたら、選手から「保護者の方へみんなで挨拶したい」との申し出が。

素晴らしい。

子どもたちは本来、「自らの意志と力で成長する力」が備わっています。

それを僕ら大人がどのようにサポートするのか。

厳しくしないとダメだ、褒めて伸ばす、といった二元論的な捉え方ではなく、いかにして子どもたちの能力を引き出すか。

これからも良い時悪い時が必ずありますが、失敗を恐れずどんどんチャレンジして欲しいと思います!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

□スペインサッカー指導者ライセンス レベル1
□選手歴 筑陽学園サッカー部卒
□指導歴
2007-現在 レアッシ福岡FCジュニア,ジュニアユーススタッフ
2009-12 FCバルセロナ オフィシャルスクール福岡校コーチ
2015-2016 スペインバルセロナ在住
2015-16 UE CORNELLA Juvenil B 研修(バルセロナ)

サッカーコーチが学べる情報サイト『ジュニアサッカー大学』を運営